プロのお客さんの中でも、はんだ付けは電気の半田ごてを使っていると聞いて驚いた事がある。そもそもハンダ付けをする仕事そのものが減っているので、直線的なものであれば電気の半田ごてでも十分だとは思うが、細工仕事では電気の半田ごては使えた代物ではない。
細工仕事では一つの品物を組み上げる課程で何種類もの「こて先」の半田ごてを使い分けるので、昔ながらの焼きごては欠かせない存在だ。
そんな、焼きごてについて、焼きごての種類と用途、使用方法、手入れの方法を順次紹介していきたいと思う。
準備ができた段階でネット販売も行う予定なので、先にご入用の方はお問い合わせいただきたい。
【種類】
焼きごては大きく二つの形があり、斧型のこて先と槍型のこて先がある。それぞれ60匁(255g)から500匁(1.8kg)まで十種類以上の重さが(大きさ)がある。
これらのこて先に穴をあけ鉄の棒を差し込み持ち手としてある、いたって簡単な作りである。
全体の長さは35cmほどで、もっともよく使う100匁のこて先の大きさは赤ちゃんのこぶしほどの大きさになる。
こて先は銅、柄は鉄というのが一般的であり、柄は丸棒というのが普通で、500匁になると角棒に木の握りという特注品も存在する。
【用途】
斧型の半田ごては、接合面に対して平行に半田ごてを滑らせ半田を引いていくのに適している。槍型の半田ごての主な用途は、箱の内隅の半田付けに適している。
用途については半田ごての種類に大別して、一般的な使用の向きを紹介したが、実際は、こて先をさらにカスタマイズ(鍛造して形を変えたり、ヤスリで削り成形したり)して用途を限定した使い方がされている。
使用方法、手入れの方法は次回のエントリーにて紹介したい。
※誤解しないでいただきたいのは、あくまでも細工物での電気の半田ごての使い勝手の悪さをいっているのであって、精密部品や、電気電子部品のハンダ付けに関しては高価な電気ごてを使用している。